機能美か、ただの重い箱か。AULUMU M10 モバイルバッテリーレビュー


モバイルバッテリー市場は安価で機能的な商品は多数出ています。それに対抗するかのように出てきたAULUMUは、デザインに対して並々ならぬこだわりを持っています
「精密さと効率性」
「実用性と機能美」
「自信を持って選べる個性」
この3つを柱として、主にスマートフォンのアクセサリをデザインしています。

M10のデザイン、世界観について
AULUMUはデザインと機能美に振り切りブランド戦略を行っている企業であり、そこに価値を感じるユーザーは自ずと手にしてしまう。手にしてから頬ずりをして舐め回してさり気なく人前で取り出して心のなかで『みて!みてAULUMUのガジェット!なんか言って!格好いいねって言って!』って念じてしまうような、所有欲、他社との差別化、特別感を満たしてくれる商品なんですよ!(恐らく)ターゲットは10-20代前半男性に絞っている厨二病アイテムなんです。
とはいえ3 in1なので、コレ一つ持っているだけで得られる安心感はあります。有線35Wの急速充電も付いてるしね。(複数デバイス同時使用時は15Wになっちゃうけど)
ワイヤレス充電
自分は外出時にはTORRAS MiniMagを持ち歩いています。めちゃ薄くて軽くて取り回しが良くてすごくおすすめなんですが、デメリットとして
- バッテリー容量が少なくすぐ切れちゃう
- 発熱がすごくてiPhoneが固まる
ってのがありました。真夏の発熱に関しては手で持つのも辛い。携帯ぶっこわれるんじゃないかと思うくらいです。
容量に関してはこの薄さでトレードオフなんですが、発熱に関して困ることが多かったです。
アクティブ冷却
その点、M10だとiPhoneが固まることはなかったです。
1時間ほど充電を続けましたが、触るとほのかに温かい程度でした。これは表面積の違いが大きいと思います。更に前面ハニカム、背面メッシュに放熱穴があり内部の温まった空気を抜く通気口となっています。
放熱穴は通気補助。主冷却はアルミと内部熱拡散。ワイヤレス面は約50℃近くまで上がるので、穴を塞がない置き方が前提となりそうです。


本体サイドのヒートシンクの様な部分は樹脂製なので、排熱による機能というより、グリップ時のホールドを良くしてくれる飾りと思っていいでしょう。

スペック
| 容量 | 10,000mAh 定格 5,300mAh / 約36–37Wh |
|---|---|
| 有線 | USB-Cポート + 内蔵ケーブル 入出力とも最大35W |
| ワイヤレス | MagSafe相当 最大15W Apple Watch 最大2.5W |
| 複数同時 | 合計最大15W |
| サイズ | 本体 約130 × 72 × 18mm ケーブル込み 約270 × 75mm |
| 重量 | 公称248g 実測250g前後 |
| 価格 | 15,980〜15,999円前後 |
10,000mAhと書いてあるのに実効は半分近く、は変換ロスの話なので、モバイルバッテリではよくあることです。
ただ16,000円の箱で「iPhone何回分?」と聞かれたら、17ならだいたい1.5回前後、Pro Maxなら1回前後、という感覚です。
自分の使い方
残念ながら中年真っ只中なので、他人に見せびらかしたい欲はありません。シルクハットのナイスミドルが懐から取り出し、これを掲げて充電し始めたらちょっと目立つと思います。
家において充電基地にするのがとても便利です。夜iPhone、AirPods、(自分は持ってないけど)Apple Watchをセットでまとめて充電するにはとてもまとまっていて机の上もごちゃつきません。


内蔵ケーブルは160mm。ストラップ兼用で、バッグにくくりつけて歩くのはできなくはないですが、本体重量があるのでストラップ部分に結構なテンションがかかると思います。ケーブル断線の心配もあって自分はおすすめしないかな。

両面マグネットは、このブランドを買う理由のひとつです。充電しながらG09みたいなリングやスタンドで立てかけられるので見栄えがぐっと格好良くなります。

買うか買わないか心に手をおいて考えよう
機能としては、3系統が1台にまとまり、単体有線は速く、ワイヤレスでiPhoneが固まるほど熱くなりにくい。
同時15W制限と248gと16,000円は、そのまま欠点として残る。

いや、そんなのどうでもいい!
このデザインを見て、君の心が揺さぶられたか否か、それだけで決めてほしい。
デカくて重くて角のあるボスキャラみたいな、2.5インチHDDみたいな鉄箱を持ち歩く気概のある人間だけが所有を許されたサイバーパンク鈍器。
モバイルバッテリーの機能を持った、新しい方向性を探り、世界観を決め、鉄の彫刻を作ったAULUMUのブランドに君の心が共鳴したか。
このアイテムを手にして、退屈な日々の生活に少しでも張りを感じるのだったら、迷わずバイナウ。
