ゲーム, 特集 Detroit: Become Human PS4/5


突如、自意識を持ったアンドロイドが変異体となり、人類に対して抵抗を始めました。この危機に対応するため、警察の補佐をするアンドロイドのコナーが主人公となります。ハンク警部補は、かつてドロップアウトしたアンドロイドに嫌悪感を持っていましたが、コナーとともに真相を追い求めます。

変異体のリーダー、マーカスは、奴隷として扱われているアンドロイドを解放し、テレビ局を乗っ取ってアンドロイドの自主独立を宣言します。しかし、人間たちは多くのアンドロイドを処分し始め、平和的な活動を望んでいたマーカスたちの訴えも武力によって排除されてしまいます。ストーリーは、平和的な訴えをしていくのか、それとも憎しみの連鎖になってしまい、武力で応じるのかによって選択肢により変化していきます。

この作品は、人間が持つ差別意識をテーマにした作品です。かつての奴隷や黒人、アジア人に対する差別と同じように、アンドロイドというロボットが新たな権利を求めて抵抗する話です。しかし、この世界に生きる人たちにとっては理解しにくいことかもしれません。家電製品のアイボやアレクサなどが擬似的に動物のように振る舞っていることはあるものの、人間と同じように扱われることはなく、愛着を持つ人も少ないでしょう。

劇中のセリフにもあるように、人間は自分以外の種族に対して残酷になることがあります。種族だけでなく、新人やよそ者、隣人など、さまざまなスケールで縄張り争いが行われています。世界平和を実現するためには、この袋をどこまで崩せるかが重要なのではないでしょうか。

この作品は重厚なストーリーで、映画のような映像に没入してしまう感覚を味わえます。ゲームなのに、映画と変わらないようなクオリティに仕上がっています。ストーリーが面白いので、何周もプレイしたくなる人もいるかもしれません。

Detroit: Become Human PS4/5

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