Olipa LED懐中電灯

俺とライト

ライトの話をしよう。
自分がライトと言って思い浮かべるのは、昭和レトロな巨大な単一電池を4本飲み込んで使うものだった。あれを夜中持ち出して、近所の薬局やら隣の家の屋根だのを照らしては喜び、危ないからやめろと叱られて折りました。自分の手の届かないはるか先に、自分の意志で光を走らせることのできる装置は、魔法でした。

あれから気の遠くなるほどの時間が流れた。日本は世界で一番明かりを恐れ暮らす国家であり、小さな道ですら街灯があり、ひっきりなしに刺すような光を放つ車が行きかい、まるでその場所だけ昼間なのかと思うような佇まいのコンビニエンスストアが毎日増えている。

昔の温かく光る豆球は姿を消し、なにもかもが強い光を放つLEDに置き換わっていった。

その間に自分が手にしたライトといえば、夏の富士山登山時に買い求めた12個程のLEDがついたヘッドライト、自転車に付属している暗くなると光るライト。インドアな自分には懐中電灯は必要なかった。ライトがなくても街中に光が溢れていた。

今回ご紹介するのはOLIPAの懐中電灯。そんなライトとは無縁、特に語ることがない自分がレビューいたします。

内容物

  • 懐中電灯
  • 26650バッテリー
  • USB充電コード
  • 懐中電灯のハンドロープ
  • バッテリースリーブ
  • AAAバッテリーブラケット
  • 説明書

本体

本体はアルミでできており、マックブックを触ったときのようにひやりとするとともに所有欲が満たされる重量でリッチな仕上がりになっている。

やたら無骨でいかついバッテリーでした。5000mAh大容量26650リチウム電池。
バッテリーブラケットとスリーブを使用することで、単4電池でも動作する。もし充電してなかった場合でも使用できるので心強いバックアップだ。

防水タイプのUSBカバーを開けるとタイプC急速充電、モバイルバッテリーとしても使用することができるコネクタが現れる。

以前購入したLEDヘッドランプは複数の電球を組み合わせて光量を調整していたけれど、こちらは一球のみ。詳しいことは知らないけど、これだけで光量を調整している。
昭和ライトは鏡の反射版で光を分散させていたが、最近のものはレンズ部分が極端なフィッシュアイになっており、光を拡散している。しかし、この淵の部分ギヤみたいで格好いいっすね。男っぽいっすね。

性能

電池残量はボタン付近のライトで表示。一番強い光で連続照射時間5時間。

【ZOOM】と書かれている部分を前後することで、光を絞って集中させたり拡散させたりのコントロールが可能。 今まで本格的なライトと言うものを使ったことがなかったので明るさにはびっくりした。部屋の中が昼になったみたいだ!これは言い過ぎだ!

強、中、低、SOS、フラッシュの5段階のモード切替ができる。この光量、室内でフラッシュすると気分が悪くなるので注意。

アウトドアにいかないし、都会に住んでいる自分に使う機会はないと思っていたライト。しかし考えてみれば今まででもあった方が良い場面と言うものが度々あった。
例えば計画停電したとき。 あの時はどうしようもなくただ寝るだけだったけど、こういった明るいライトがあれば真っ暗になった都市を歩いて非日常感を味わったりできたかもしれない。
そしてこれから来るかもしれない東海地震富士山大噴火、日本は様々な災害の起こる可能性をはらんでいるのでいつ電気が使えなくなるかわからない。
自分の場合はそういった時に この道具を持っていて良かったなと思う時なのだろう。またこの道具を使う日が来ることがないように願っている。

枯れ木に火を付ける術を得てから人類は闇を塗りつぶすように時代を進めている。海中へ、宇宙へ、細胞へ、光よ溢れろ。
光あれ!もっと光を!


以上の情報は2022-01-07 17:31時点で確認した情報です。価格変動、品切れ、クーポン終了、情報変更などがございます。リンク先でご確認ください。
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